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リフォーム実例 第16回 【畑の開墾】
開墾ビフォー 開墾アフター
畑の開墾費用(約100坪の畑)  135,000円
バックフォーレンタル 約4万円/日
バックフォー運搬機レンタル 約3万円/往復
ダンプ2台レンタル 約5万円/日
作業員日当 約1.5万円/日

 

※開墾する農地の状態により、作業日数や使用する重機が変わるため、  価格を保証するものではありません。

  必ず該当農地の現地確認をしてもらってください。

 

※現場の土をそのまま利用できない場合もあります。砂利や残土など、

  農作物を作る土として利用できない状態のときです。

  この場合は、畑に適した土を客土するしかありません。

  客土とは、土を入れ替えるために外部から土を搬入することです。

  表土をトラック売りしている業者を探してみましょう。

【自給自足への憧れ】

 田舎暮らしを希望される方の多くが、田んぼや畑がついた物件を希望し、移住後は「自分たちが食べる米や野菜は、できるだけ自分たちの手で!」とお考えのようです。食料自給率が約40%程度であることや、TPP問題など、そうでなくとも食品の安全性が必ずしも確保されているわけではないことが毎日のように報道される今、当たり前に抱く感情かもしれません。

 アレルギーを持つ子どもが増えてきていることもあり、子育て世代でも自給自足を希望する方が増えてきています。市民農園の需要も年々高まり、都会で小さな畑をしている方も多いようです。

 自給自足のメリットは、なんといっても食品への不安を取り除くことができることでしょう。肥料や農薬、どんなものをどのように使用したのか全て把握できますし、完全無農薬にこだわることも、最低限の農薬を使用し栽培することも自分次第です。また、畑作りから始めて農作物が出来上がる一連の作業に数ヶ月かかり、草取りや水やりなどの日々の作業の中で作物が育つ発見や喜び、収穫時の喜びと達成感を感じることができることも楽しみのひとつです。

 田舎物件を購入し、畑や田んぼでの農作業が地元の方とお付き合いをするきっかけになったとおっしゃる方は少なくありません。畑の土作りや農作物について相談したり、おすそわけし合ったりすることで信頼関係を築くことに繋がるのかもしれませんね。

【マイプラン的農地の状態 区分け】

 『菜園スペース』

 現状、畑として使用されていない荒地。開墾すれば畑に再生可能な敷地。

  『畑』

 耕作中若しくは近年まで耕作されていて、比較的簡単に畑として使用できる敷地。

 

 田舎暮らし物件には、「菜園スペース付」の物件が多く、耕作中の農地が付く物件は希少です。

 耕作中ということは開墾の手間や費用がかからないだけでなく、おいしい農作物のできやすい、

 状態の良い農地ということなので、農業初心者も安心して楽しむことができます。

【コツコツ自分で開墾もできます】

 畑の状態にもよりますが、業者に依頼せずに自分でコツコツ手作業も可能です。重機の運転ができる方は、重機をリースすれば業者依頼の必要はないでしょう。

①木の伐採・草刈り ②根の掘り起こし・大きな石の除去 ③畑にしたい部分の耕うんというシンプルなものですが、全ての作業を手作業で始めてみると荒地を開墾する作業はとても大変!

石灰や堆肥を混ぜ、土壌改良も必要のため、大型の根や石を取り除いた後は、耕うん機があると便利です。

 一度に全域をしようと思うと続かないこともありますので、まずは土地を分割して考え、月単位、年単位で無理せずゆっくり広げていくのが良さそうです。

 「家庭菜園程度で、もっと気軽に始めたい」という方には『レイズドベッド』(左)という方法がオススメです。縁をレンガや石で囲い、床面を高くして菜園とする方法で、表土を購入すれば開墾の資料や土地の土壌に左右されることがありません。

 

▼バックナンバー
第1回「須川様宅リフォーム」(2010年9月) 第2回「トイレ」(2011年春)
第3回「フローリング」(2011夏) 第4回「外壁」(2011秋)
第5回「塗り壁・土間」(2011冬) 第6回「浴室・台所」(2012年春)
第7回「天井」(2012年夏) 第8回「Ⅰ様宅リフォーム」(2012年秋)
第9回「雪囲い」(2012年冬) 第10回「消雪パイプ」(2013年春)
第11回「サッシ・襖」(2013年夏) 第12回「白アリ駆除」(2013年秋)
第13回「薪ストーブ」(2013年冬) 第14回「車庫」(2014年春)
第15回「茅葺屋根」(2015年春) 第16回「畑の開墾」(2015年夏)